「大手だから安心」の裏側。ほったらかしにされた空き家と、ご近所からのクレーム

こんにちは。ベストマッチ不動産の山口です。

今回は、先日私の元に飛び込んできた、ある売主様の本当に切ないご相談についてお話しします。今まさに売却を考えている方、あるいはすでに他社に任せている方には、ぜひ知っておいていただきたいリアルな現実です。

家を売るとき、「名前の知られている有名な大手不動産会社なら、看板も大きいし安心だろう」そう思って大切な実家や空き家の売却を任せる方はとても多いです。

でも、ちょっと待ってください。実はそこには、現場の人間しか知らない大きな落とし穴が潜んでいます。

始まりは、ある日突然届いた「ご近所からの苦情」

ご相談をくださったA様は、遠方にあるご実家の売却を誰もが知る大手不動産会社に依頼していました。

媒介契約を結んだ当初、担当の営業マンは「任せてください!」と威勢が良かったそうです。ところが、1ヶ月が過ぎ、2ヶ月が過ぎても一向に「売れた」という報告はありません。それどころか、だんだんと担当者からの連絡すら少なくなっていきました。

そんなある日、遠方に住むA様の元に、現地のすぐ近くに住むご近所さんから1本の電話がかかってきたのです。

「おたくの敷地の草が道路まで伸び放題で、虫も凄くて迷惑してるんだけど……。本当に売りに出してるの?」

驚いたA様が慌てて現地を確認すると、そこにあったのは雑草がボサボサに伸びきり、ポストからはチラシが溢れかえって、誰が見ても「管理されていない不気味な空き家」になってしまった我が家の姿でした。

大手不動産会社は、ネットに情報をポチッと載せただけで、現地の管理は完全に「ほったらかし」にしていたのです。

なぜ大手なのに「ほったらかし」が起きてしまうのか?

「大手なのに、どうしてそんな不誠実なことをするんだ」と怒りを覚えるかも知れません。でもこれ、営業マン個人の性格の問題ではなく、大手の仕組み上の問題なんです。

大手の営業マンは、1人で同時に数十件もの膨大な物件を抱えています。 そうなると彼らも人間ですから、どうしても以下のような物件を最優先に動かさざるを得なくなります。

  • 「すぐに買い手が見つかりそうな人気エリアの物件」
  • 「手数料が高くなる高額な物件」

その結果、相場より少し高く預かってしまった物件や、郊外にある物件などは、ネットに掲載した後はただ買い手からの連絡を待つだけの「実質的な放置(反響待ち)」状態になってしまうのが、この業界の悲しい現実です。

空き家売却の盲点。「建物の見た目」が買い手を遠ざける

不動産を売るということは、単にネットに間取り図を載せることではありません。

雑草が伸び放題で、ポストからチラシが溢れている家を、購入検討者が内見で見たらどう思うでしょうか? 「大事にされていない家だな」「なんか不吉だな」と感じて、買う気なんて一瞬で失せてしまいますよね。ご近所からのクレームに発展すれば地域の評判も悪くなり、さらに売れにくくなるという最悪の悪循環に陥ります。

私は、汗水たらして現地に足を運び、窓を開けて換気をしたり、雑草が伸びていないか確認したり、売主様に「今、現地はこんな状態ですよ」とこまめに進捗を報告する。これこそが、本当の「売却活動」だと信じています。

大事なのは「会社の規模」ではなく「担当者のフットワーク」

私たちのような小さな不動産会社は、大手の派手な広告量や資金力には逆立ちしても敵いません。

でも、その代わりに「お預かりした1軒1軒の大切な資産から、絶対に目を離さないフットワークの軽さ」があります。

  • 定期的に現地を見に行き、異変があればすぐに写真付きでレポートする
  • 「今、どんな動きがあるか」を、売主様が不安になる前にこちらから共有する

売主様の本当の味方になれるのは、会社の看板の大きさではなく、こうした泥臭い仕事を誠実にやり続ける担当者です。

もし今、大手に売却を任せているけれど、

  • 「2週間に1回、機械的な報告メールが来るだけで本当に動いてくれているか不安」
  • 「遠方で現地の様子が分からず、ご近所に迷惑をかけていないか心配」

という方がいらっしゃいましたら、セカンドオピニオンとしてぜひ一度、私に愚痴をこぼしにきてください。

「今の売り出し方で大丈夫か?」の診断はもちろん、ご希望があれば現地の状況を私がパッと見に行ってレポートすることも可能です。

大切な資産だからこそ、ほったらかしにせず、最後まで一緒に走ってくれるパートナーを選んでくださいね。

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(次回予告:次回は、多くの売主様が引っかかる「一括査定で一番高い金額をつけた業者を選んではいけない理由」についてお話しします。お楽しみに!)